お弁当作りの土台になっている、3つのこと
春から、長女が高校生になった。
それにともなって、毎日のお弁当作りが新たな日課に加わることになった。
以前も作っていたけれど、「毎日」となるとやっぱり感覚が違う。
ちょっとした覚悟と、ちょっとした工夫。
その両方が必要な気がしている。
続けるために、自分なりに「これがあれば大丈夫」と思える3つを揃えた。
振り返ったときに、きっと支えになってくれているもの。

ひとつめは、藤井恵さんのレシピ本。
もともとはテレビ番組で見かけて、作ってみたくなる料理の雰囲気に惹かれたのがきっかけ。
本を手にとってみると、手の込んだおかずが並ぶものもある一方で、日々のごはんにちょうどよい、簡単でやさしいレシピがたくさんあった。
毎朝のバタバタのなかで「これならできそう」と思えるものがひとつあるだけで、台所に立つ気持ちが少し軽くなる。
この2冊は、そんな気持ちに寄り添ってくれる存在。

ふたつめは、お弁当箱。
本当は曲げわっぱに憧れもあったけれど、娘が洗い物を出し忘れがちなのと、私自身ができるだけ食洗機で済ませたい性格なので、今回は実用性を優先。
楕円形で、500mlの容量。
食洗機OK、構造がシンプルで洗いやすい。
ほんの少し、見た目も気に入っている。
セリアの100円のお弁当箱も気になっていたけれど、サイズが合わず断念。
今回は、娘の進学祝いも兼ねて、ちょっと奮発した。

みっつめは、本ではあるけれど、言葉の記憶。
後藤由紀子さんが出演された『別冊 天然生活』のなかで、子育てについて語られていたひとこと。
「もう十分やり切った、って思えるんですよ。」
その言葉に出会ったとき、ふと立ち止まって深くうなずいていた。
私も、もしかしたら今、そういう“後半の時間”にいるのかもしれないと感じた。
だからこそ、日々の中で、自分が手を動かせることを大切にしていきたいと思った。
お弁当を作るという、ごく小さなことも、そのひとつ。

毎朝の支度のなかで、少しでも楽しみに思えることがあると、
日常はぐっと軽やかになる。
きっとこれから3年間、いや、下の子のことを考えると6年近く、
続いていくお弁当作り。
「続けなきゃいけないから続くこと」ではあるけれど、
どうせなら、その時間も自分なりに心地よくしていきたい。
そう思って選んだ3つの“よりどころ”。
これからの日々の中で、静かに支えになってくれたらいいなと思う。
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