長女の高校受験と進路選択

「忙しい、時間がない、体力がない」 そんなことを思いながら、中3の娘の塾の送迎を続けていた。

3月になり、娘たちは「旧中3生」と呼ばれる立場になった。受験が終わり、もう彼女たちは「過去の人」のように扱われる。

それでも、娘は3月いっぱい塾の自習室に通うという。「塾が楽しかったんだな。」そう思うと、少しホッとした。

塾に通うまでの葛藤

娘が塾に通うようになるまでには、いろんなやり取りがあった。

私はずっと「早めに塾に行ったら?」「私立の中学校に行ったら?」と言い続けてきた。けれど、娘はなかなか一歩を踏み出せなかった。

地元の中学校へ進学。それはそれでよし。クラブや学校の友達など、ここでしか経験できないこともたくさんあったことだろう。

彼女が中2になった春、突然「塾に行かせてほしい」と言い出した。

理由を聞くと、「勉強する環境に置かないと、自分は勉強しない」

それなら環境を変えても意味がないのでは?やる気がなければ、何も変わらないのでは?

「その理由なら、ダメだよ。」

私はそう答えた。

環境のせいにしているうちは、本人の意識が変わらない限り、結局同じことを繰り返すのではないか。そう思ったからだ。

中3の春、変わった気持ち

中3の春。

「やっぱり塾に行かせてほしい。怖い。もう勉強しないと。」

泣きながら言われた。

ここまで不安になるほど追い詰められているのなら、もう少し自分で勉強しようとしてみたらどうか。

そんな思いがよぎった。でも、本人が「勉強する、自分からする」と言うのなら、その言葉を信じてみよう。

そうして、塾通いが始まった。

そこからは、お金も時間も、体力も、私が注ぎ込む毎日だった。「こんなにかけて、この子の未来はどう変わるんだろう?」と、何度も自問自答しながら、送り迎えを続けた。

進路選択の決断

そんな娘が最近、こう言った。

「ああ、やっぱり、ママの言う通り、もっと小学校のときに塾に行っておけばよかった。」「中学受験すればよかった。」

ありゃ?そうなのか?そんなことを思っているのか?言葉と態度が裏腹ですが・・・。

結局決まった進路は、私が「中学受験したら?」と勧めていた学校の私立高校だった。

公立か私立か

公立の進学校も狙えた。

その高校は進路先の候補に入っていない高校。だから見学会にも行っていない。

どんな学校か、何の電車に乗って通学するのかさえもわからない。

だから慌ててに見学へ。

ちょうどその日は寒波の日。あの子は「アウターを着ていきなさい」と言っても着ずに出かけてしまった。

そして、帰ってきて体調を崩し、高熱で一週間寝込んだ。

「公立の勉強、もうしんどいから私立に行きたい。」

この言葉を聞いたとき、私は何とも言えない気持ちになった。

もし、公立を選んだら?この子の高校生活は?友達は?進路は?

それでも、この体調不良がきっかけで「私立で頑張る」と決めたのなら、それも一つの答えかもしれない。

もし公立に行っていたら

もし公立に行っていたら、本人曰く「公立+塾」のセットが前提だった。

「環境に置かないと勉強できない」って、また同じことを言っている…。デジャブじゃないか。

娘は「もっと小学校のうちから塾に行っておけばよかった」と言ったけれど、それは今回の受験を経て感じたこと。では、

私自身は?

私も、「もっと早く環境を整えていれば」と何度も思った。けれど、いつから整えれば正解だったのだろう?中学受験をしていたら?中3になる前に塾に行かせていたら?

もし早くに手を打っていたとしても、その時の娘が本気で勉強に向き合えていたのかは分からない。親が先回りしすぎてしまうことで、娘の成長の機会を奪ってしまっていたかもしれない。

結果的に、娘が自ら塾に行きたいと言い、そこから努力して今の高校へとたどり着いた。眼中になかった公立の進学校をも狙える位置にたどり着いた。

だから、これが娘にとってベストな流れだったのかもしれない。

選んだ道が、正解

「もしも」なんていう人生はない。あるのは、選んだ道だけ。

結局、私立に行っても「塾に行かせてくれ」って言われるのだろうな。

それなら公立に行って、最初から塾に通わせたほうが…。

「私、今までの人生で一番大きな選択をしたわ!」なんて、誇らしげに言う娘。

可愛いもんだ。

あれこれ悩んでも、結局どっちにも魅力があるから、後悔はある。

でも、こうやって悩み、考え、自分で決めたことに意味がある。

親が決めた道じゃなく、自分で選んだ道。

それなら、きっと大丈夫。

頑張って、悩んで、迷って、そしてあの子が決めた。

選んだ道が、正解。

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